理事長 三好 徹
「竹の郷」11周年を迎えて
謹啓 新春の候、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素より、複合福祉施設「竹の郷」の運営に多大なるご支援とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、このたび本年1月をもちまして、父である三好 諄の後任として、社会福祉法人 瀬戸福慈会の理事長に就任いたしました。 なお、父は今後、名誉理事長として引き続き法人の運営を見守ってまいります。
身にあまる重責ではございますが、地域福祉の拠点として皆様に親しまれてきた「竹の郷」の発展と、利用者様が安心して暮らせる環境づくりのため、新旧理事長共々、専心努力いたす所存です。
「竹の郷」は開設以来、特別養護老人ホームをはじめ多岐にわたる機能を備え、地域を支える施設として歩んでまいりました。名誉理事長となった父が大切にしてきた「最期まで支える医療」「心に寄り添うケア」の精神は、私たちの変わらぬ指針です。
この良き伝統を守りつつ、職員一同力を合わせ、利用者様ご本人はもちろん、ご家族様や地域の皆様から「ここなら安心だ」と心から信頼していただける施設を目指して邁進してまいります。
私同様、名誉理事長に対しましても、これまでと変わらぬ格別のご指導ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
謹白
令和8年1月吉日
社会福祉法人 瀬戸福慈会 理事長:三好 徹(テツ)
下記、名誉理事長より
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2017年3月23日の愛媛新聞・地軸にこんな記事がありました。
「愛の点滴100ミリリットル」と題した先週の本誌「四季録」が、静かな反響を呼んでいる。大切な人をみとるときの、それぞれの優しい思いが胸に迫る▲鬼北・旭川荘南愛媛病院の岡部健一院長が、松山ベテル病院の中橋亘院長に聞いた話をつづった。終末期に点滴を頼まれ「100ミリリットルのブドウ糖液でも点滴することがある」という。医学的には効果がなくても、大切なことだと思いを新たにした―と▲代謝が衰えた患者に過度の栄養や水分を補給すると、むくみなどでかえって苦しいことも。控えた方が楽と分かっていても家族は「何かしてあげたい」と願わずにはいられない。その思いをくんで、苦しくない程度にごく少量の点滴を施す主治医。心身の痛みを和らげる「緩和ケア」の原点を見る▲「気持ちだけ点滴する、という対処は勉強になった」「病院でやっていたから家でも、と言われると断れない」。県内の医師の率直な感想にも、希望を見いだす。一緒に悩み、考えることこそ寄り添う第一歩▲医療者にも患者にも、緩和ケアとは難しく消極的な医療との思いがいまだ残る。それでもつらいだろうと共感し、そっと手を触れるだけで和らぐ痛みもきっとある。治せなくても、最期まで「支える医療」の役割は大きい▲誰しも人は、いつか旅立つ。「愛の点滴」の力を借りられれば、命の寂しさもいずれ、温かい記憶に転じよう。そんな思いを巡らす、春彼岸の明け。
私も、このような思いで看取りを続けています。
医療法人 瀬戸医心会 名誉理事長:三好 諄
